2023年6月17日、今年11月に実施される全日本大学駅伝の関東予選が行われ、東京農業大学が14年ぶり20回目の出場を決めた。本当におめでとうございます。昨年までだったら、東京農業大学には何も思い入れが無かったが、今年は違う。娘が東京農業大学に進学したから、東京農業大学を応援するようになった。全日本大学駅伝の関東予選は10000mの公式の平均タイムが上位20大学が4組に分かれて、1組あたり2人ずつ10000mを走り、8人の合計タイムで上位7校が本選の切符を手にできる。
東京農業大学は14番目の持ちタイムだったため、戦前の本選出場チームの予想では全く名前が挙がっていなかった。現に3組までは12番目だったが、最終組の並木君、前田君の頑張りで12番目から大逆転で5番目に入って、出場権を手にした。リアルタイムの配信を見ていたのだが、特に1年生の前田君、留学生を相手に一歩もひけをとらず、最後の1周のところでは自らスパートしてトップに立つという、心揺さぶるレース運びをして、最後は3位でゴールとなったが28分3秒51というU20歴代2位の記録をたたき出して東農大の本選出場に大きく貢献した。スーパールーキーというか将来日本をしょって立つ逸材ではないだろうか。インタビューの受け答えもしっかりして、浮かれることもなく淡々と回答していたのが印象的だった。それでも、結果が出るまででは私は東京農業大学の本選出場はさすがに無理だろうなと思っていたので5番目に東京農業大学がコールされた時は本当にびっくりして感動した。本選までは時間があるので、部員みんなで切磋琢磨して襷をつないで少しでも上位でゴールできるように頑張って欲しい。
こうなると、来年100回を迎える箱根駅伝の10年ぶりの出場にもどうしても期待してしまう。ただし、全日本の出場が決まっても、箱根駅伝の出場は別物で予選会突破はなかなか難しいと言わざるを得ないだろう。それは、1時間5~6分以内でハーフマラソンを走れる人を10人以上揃えないと戦えないからだ。予選会では実力のある並木君、高槻君、前田君が一人も欠けることなく、実力通りの結果を出したうえで、残りの7人が取りこぼしなく、一定のタイムでゴール必要がある。今回、全日本の出場を逃した明治、中央学院、立教、神奈川、日体大、日大、山梨学院とは10人全体でみると現状では劣っているかせいぜい同程度だと思う。箱根に向けてこれらの大学は必ず巻き返してくると思うので、箱根本選出場にはチーム全体の底上げが絶対的に必要になってくる。
さらに来年以降では4年生エース二人が抜ける穴は大きいので、新入生のスカウティングが重要になってくる。それにしても、前田君よく東農大を選んでくれたな。自分を伸ばしてくれるのが東農大ということで入学してくれたらしいが、ここまでは本当に結果を出してくれているので説得力がある。これが新入生のスカウティングにもよい影響を与えてくれるといいのだが。東農大が低迷しているため、駅伝が強い系列校である農大二校や農大三校の強い選手はこれまで内部進学ではなく、他の有力校に行ってしまうケースが多かったが前田君をみて、内部進学も考えてみてくれないかな。前田君をきっかけとして東農大が駅伝常連校に復活し、毎年応援団の大根踊りが見られることを切に願っている。
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